実は身近な心理学4『一貫性の法則』
人間は一度決めた事をやり通そうとするという法則が働いています。
このような法則を「一貫性の法則」と呼びます。 この一貫性の法則はあらゆる場面で使用することができ、怠けずに自分に頑張らせる時。
ビジネスで、何かを売る時などです。
◯最初に比較的ハードルの低い同意を得る
A:ごめ~ん、小銭無かった~500円貸しといてくれる?
B;あ~いいよぉ
の後に、
A:あっ、ごめーん。10,000円札しか無いわ・・・5,000円貸して。
B:う、うん、5,000円ね。
最初に500円くらいの小さなお願いに
「いいよ」と一度承諾しちゃうと、
次の5,000円にもYes!と答えざるを得なくなる心理ですね。
最初から、いきなり5,000円貸して
と言われたら、
え?となるのに。
◯公表する
「自分はこれを実行する」と他の人に言ってしまうのです。
そして公表相手の公共性が大きいほど一貫性の法則が強くなります。
自分の目標を心の中だけで念じるよりも、文字で書いて机に張っておくとか、周囲の人に公言するとか、公共の場で宣言するとなかなか引けなくなりますよね。
結婚式で、誓いをするのもこの心理をいかしたものだそうです。
◯努力させる
ここに通えば絶対痩せる!というジム。
値段はよくわからない。何度か問い合わせてもなかなかつながらなくて、
実際に行ってみて、同じように集まった人の順番を待ってやっと聞けたら、
結構高額だった。
よくよく考えれば、無駄な出費なのに申し込んでた。
さらに、せっかく何度も電話して、ジムまで来て値段聞いたんだからと、その時間や労力がもったいないからという理由で通い続けてしまう心理をサンクコスト(埋没費用)効果と言います。
「諦めきれない心理」ですね。ある行動に労力が投入されれば、それだけ行動をとった人の態度に与える影響が強くなり、合理的な判断ができていないという意外と皆さん経験してる例です。
◯決定させる
自分の意思である行動を決定すると、その行動の責任は自分にあると考える。というものです。
このブランドが好きなんだぁ~といって一度買うと、そのブランドの商品を買い続けてるっていうパターンです。
自分で選んだことによる「一貫性」が働き続ける例ですね。
また、コーチングによくある、「あなたはどうしたいですか?」「それはいつまでに達成したいですか?」「自分の力でできますか?」といった問いかけは、自分の意思である行動を決定させ、その行動を強固な意志にする手法です。